青森に帰ったオヤジさんだちと交代に、眞木建設から、2人の大工が屋根の野地を張るために派遣されてきた。兄弟の大工で、東京の国立市で、親の代からの大工だというKさん。お兄さんが、棟梁だ。眞木建設の大工が来るという日、私は仕事をOFFにし、主人も出社を遅らせて、早朝から現場に出かけ、大工を待った。きれいに現場の掃除を済ませ、お茶の用意をした。眞木建設といえば、木造に携わる人たちには、一目も二目も置かれているところ。
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大工の世界では、法隆寺の修復をしたN棟梁が有名だが、N棟梁亡き後は棟梁とまで言われている有名な大工が、この眞木建設をつくったメンバーで、私も棟梁の顔は、NHKの番組などで見て知っていた。神社仏閣や文化財などの修復を数多く手がける、大工の中のエリート集団から派遣されてくる大工なのだから、内心、もしかして、気難しい人だったらどうしようという不安もあった。それもあって、私も主人も、ちょっと緊張していた。だが、社長が連れてきた棟梁は、真面目そうな人で、「クリは難しいが、何とかやってみましょう」と、控えめだが力強く言ってくれた。